北イタリアから

北イタリアコモ湖から岩原スキー場へ

260ganpizza【ピットーレ】のルーツは、北イタリアコモ湖のRistorante Al pittore です。とても繁盛していたAl pittoreですが、今ではもう営業していません。ピットーレのオーナーシェフである辻伊佐男がピザとイタリア料理に出会ったのが、そのRistorante Al pittore です。

【ピットーレ】は、薪を使って窯でピザを焼く”窯焼きピッツァ”をメインに”スキー場でもおいしいものを”を合い言葉に、新潟県の有名な小説「トンネルを抜けると雪国であった」の温泉街湯沢町の岩原スキー場内のロッヂパナシアの1号窯から始まりました。
1980年当時、スキー場では、業務用食品のラーメン、カレー、カツ丼の三大ゲレ食か、カフェテリア方式で並んでいるレトルト食品や冷凍食品をただ電子レンジであたためただけのものがほとんどでした。いまだにその状況はほとんど変わりませんが。
そんな中で【ピットーレ】はそれまでの常識を覆すようにスキー場の中で専門料理、それも本格的イタリアンレストランでも無かった”薪で焼くピッツァ”を始めました。今ではイタめしと言われるようにイタリアンもメジャーになりましたが、特にピザに関しては当時はまだまだアメリカンピザが主流で、ほとんどイタリアンピッツァなどは知っている人は少なかったのです。
それでも”薪を使って窯で焼くピザはおいしい”と評判になり、たいへん混雑しておりました。
今ではスキー場は多少お客様が減りましたが【ピットーレ】は健在です。
手間をかけた本物の味、手作りの味を、作り続けていればお客様にはわかっていただけると確信しました。

ピットーレの基盤

260tennaiただしそれはピザの味だけに支えられてきたものではなく、もう一つの重要な要素である”雰囲気”もあったからだと思います。そしてその雰囲気とは、大きな二つの要素から成り立っています。ひとつは建物です。ピットーレは石、古材、白壁を使いピザ窯の炎を中心とした暖かみのあるほっと落ちつける素朴な建物と、味わい深い家具、装飾品を揃えます。また料理を提供する器もピットーレ用にオリジナルを作り、絵柄はスタッフの手描きによるものです。これらすべてが揃いディテイルにこだわって、はじめてそこに雰囲気が生まれてくると思います。
ふたつめの重要な要素は”ヒト”です。お客様と接する私たちの*心構え*身だしなみ*言葉使い*表情*動作が雰囲気作りの決定的要素となります。オーナーのピザ職人辻伊佐男と店を切り盛りしてきた辻晴美の暖かい人柄がこの雰囲気の中心にあります。スタッフ全員で力を合わせて盛り上げていく雰囲気が、【ピットーレ】の基盤になっています。

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